1959年三門に当時の部落開放同盟が結成されて今年で50年を迎えました。雨漏りがする家を何とかしてほしいという要求から起こった活動でした。市営住宅建設を苦労して勝ち取り、日雇いの土木作業員が多かったので、共同風呂の設置もしました。住民がつくった「みんなの会館」を活動の拠点にし、さまざまな地域要求を周辺の住民、民主団体そして日本共産党と共に戦いました。「安保廃棄諸要求実現三門共闘会議」を結成し、今は地域革新懇へと発展させています。三門の50年の教訓は、要求に基づきさまざまな分野での住民の結びつきを強めてきたことです。最近では高齢化社会を見据えて、小規模多機能施設「みんなの家ななくさ」をつくり、さらに新たな施設建設へと広げようとしています。貧困と差別に立ち向かった古くからの活動家の話に改めて、この地域の人たちの活動のすばらしさを学びました。これからもますます活躍し、岡山市の住民運動を先導してくれることを期待します。