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正一と日本共産党 &正一の活動日記 河田正一 : 10年11月3日

憲法公布記念のつどい

1946年11月3日、日本国憲法が公布されました。今日は記念日です。恒例のつどいに参加しました。今年の講演は舞台女優の有馬理恵さんの「差別と戦争をなくすために~おしばいとおはなし~」副題「ふるえるような怒りの奥底にすがるような生命の願いがあった」です。

有馬理恵さん

第1部は水上勉原作 有馬理恵太り芝居「釈迦内柩唄」のダイジェストバージョン上演です。秋田の火葬場で親の後を取って働く女性の差別と偏見、そ

れでも死んで焼かれれば人はみんな同じように灰になる。天皇もわしらも同じだ。特等の窯で焼いても並でも入口が違うだけで結果は変わらない。そして、残った灰を空き地に撒いたらそこには色とりどりのコスモスが咲き、花の一つ一つが亡くなった人の顔に見えるというお芝居です。この芝居を高校生の時見てショックを受け、女優になった有馬さんはこの芝居をライフワークとして取り組んで今まで12年間で439回上演したとのことです。

熱演する有馬さん

なぜ、「釈迦内柩唄」を演じ続けたいのかは、彼女の生れた地域が未開放部落で、母方の親戚から母と彼女が無視され続けた過去、部落問題で利権あさりをし部落差別を温存している一部の人に対する怒りが熱く語られた。そして、この芝居を通じて出会った全国の人たちの話は、芝居が人の心を動かすことを身をもって体験した話でした。

第2部は彼女の夫が、2004年高遠菜穂子さん今井紀明さんとともにイラクで人質となったカメラマンの郡山総一郎さんなので、人質になった本人・家族への嫌がらせや脅迫の手紙が3年にわたっておびただしく送られてきたこと。小泉首相はサマワは安全だと言って自衛隊を送ったのに、そこに行った民間人が拉致されると、すべて自己責任だとマスコミや日本人が批難をしたこと。日本人の心が病んでいて、弱い人をいじめて憤懣を発散しているとしか思えない日本の異常、これらを話しました。

第3部はフィリピンで日本軍「慰安婦」にされたロラマシンさんの話とショートステージでした。どれもとても重いテーマでしたが、日本人が真剣に考えなければならない課題だと思いました。

今日は憲法公布記念日にふさわしい充実した気持ちになりました。

One Response to “憲法公布記念のつどい”

  1. on 10年11月5日 at 6:10:30 1.葛原健志 said …

    表現したいことが俳優として文化的な作品として表現できること、俳優が真剣に人権など世の中のことを考えていること、素晴らしいですね。
    写真が暗くて残念。もっといいカメラで撮っていただけたら、もっと良かった!

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