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正一と日本共産党 &正一の活動日記 河田正一 : 10年09月26日

日中友好

9月26日、日中友好協会創立60周年記念講演・祝賀会がありました。60年の歴史は大きく分けて3つの期間があります。協会設立から文革により関係断絶されるまで(1950~1966)、文革により関係が断絶していた時(1966~1999)、中国と日中友好協会との関係回復(1999以降)してからのに分けられます。

最近、尖閣諸島をめぐる緊迫した状況の中での祝賀会なので、いろいろな憶測がされます。記念講演では、「日中関係の現状と課題、そして展望」が語られました。①中国の劇的な変化、米国との国交樹立、文革の終焉、改革開放、ベトナム・ロシアとの関係改善②世界での中国の存在感の劇的増大③日中関係は引越しのできない隣国④社会主義を目指す国、人口13.5億人、面積は日本の25倍、隣接する国は21カ国という現状。

日中間の現状と課題では①両国民の相互感情②中国に対する不信の火種、食の問題、民族問題、軍事問題、環境問題、麻薬犯罪者の死刑問題、北朝鮮問題、尖閣諸島などあります。双方の国のマスコミ報道の世論への影響。日本の平和民主運動を知らない中国。ナショナリズムの台頭。国民レベルでの相互理解の不足。

多くの課題があります。しかし、岡大の留学生が実際に日本を見て民主運動や日中友好協会の活動を通して日本感が大きく変わったことを発言していました。協会が文革をはっきり批判してきたことにより、中国残留孤児に対して胸を張っていられることも聞きました。当時は彼ら孤児には家族を含めて最も苦しい時代だったのです。

民間レベルの小さいけどしっかりした交流がこれからますます必要になります。真の友好とは相手の言うことを無条件に聞くことではありません。真摯に相手の主張に対応することです。尖閣問題にも冷静な、しかし明確な対応が求められます。

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