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正一と日本共産党 &正一の活動日記 河田正一 : 10年05月4日

9条の旗を握って離さない

5月3日は憲法記念日です。経済同友会終身幹事の品川正治の講演を聞きに行きました。「戦争・人間・そして憲法9条」と題してみずからの戦争体験を交えての話でした。その中でいくつかの興味深いお話がありました。当時の学生たちがいかに真剣に学問をしていたのか。それは学徒出陣がいつあるかもしれないときに、死ぬまでに読んでおきたい本をポケットに入れ、聴きたい講義を最後まで受講したいとの学問を追求する姿を淡々と語ってくれました。「国家が起こした戦争」ではない。戦争は人為的に起こそうとする人が起こすものだ。また、人の力で止めることもできる。「戦争を起こすのも人間であり、それを止めることができるのも人間だ。」

支配階級は戦争に対して反省がない。国民は戦争は被害を受けるのは国民であるのでしたくない。支配階級と国民の乖離がある。支配階級は、憲法9条第2項の条文改憲は難しいと考え、解釈改憲を進めてきた。自衛隊設立、海外派兵。「9条の旗は、ボロボロにされたが、それでも国民は決して旗竿を握って離さない。」世界は戦争を国家の目で見てしか成文憲法が書けない中で、日本は、60年余憲法を守りぬいた結果、国民(人間)の目から戦争を見つめて、戦争は人間として許されないと成文憲法でなっている。日本は60年間、(軍隊が)1人の外国人も殺していない。また1人の自衛官も殺されていない。これが憲法9条2項の力だ。

人間の目から経済を見ることができていない。国家の目から経済を見ることさえできていない。金融資本に振り回されている。新日鉄でさえ買収におびえている。構造改革路線、規制緩和、「改革なくして成長なし」で最も深い傷を負ったのは雇用の問題だ。

2008年9月のリーマンブラザーズの破綻は、神風が吹いた感がする。アメリカ型資本主義が破綻した。

日比谷の「年越し派遣村」は国民が状況を作り出すことことができることを示した。

「成長の呪縛」に囚われ過ぎている。日本の国と地方の借金はたくさんあるが、外国から借りていない。個人の家計は1500兆円ある。これを国債にして個人に買わせて、その金を企業に回している。消費税は、個人の家計部門だけで財政を立て直そうとするもので、「イザナギ景気」で企業は貯め込んだ。さらに「法人税を下げろ」と政府に要求している。

一番悪いのはマスコミで、国民の怒りを国民の運動にしないように問題のすり替えをし、反らせている。

台湾問題で、米国の2元的中国対策は軍産複合体によるものだ。軍需産業を売り込もうとする圧力で、台湾を支援している。

北朝鮮問題では、平壌に大使館を置いていないのは米・日・韓だけだ。GDPは足立区並みしかない。核で一番困っているのは北朝鮮で、ソ連の核の傘がなくなり、核の不安におびえている。

時間が過ぎても品川さんの熱い思いは止まらない。86歳にして、あの情熱、我々が少しでも見習うと社会の変革はできるだろうにと思わされました。

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