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正一と日本共産党 河田正一 : 16年06月25日

英国のEU離脱

6月23日の国民投票でイギリス国民はEUからの離脱を選びました。この選択が彼らに今後どんな影響を及ぼすのかはわかりませんが、私が感じたことを記します。
日本で、円高となり、株は大暴落しました。安倍首相は想定していなかったでしょうが、伊勢志摩サミットで彼が言った「リーマンショック級の事態」が出現したわけです。彼の言った理由は、消費増税再延期の理由をアベノミクスの失敗にしたくなっかったためでしたが。
日本の経済にも大きな影響が出ます。日本政府が進めてきた経済政策が、グローバル化を良しとして、海外への大企業の投資や輸出偏重政策をとってきた結果、今回の事態で輸出が減ることは明らかです。さらに円高で輸出品の差損が出るでしょう。メディアの一部報道では、輸入品が安くなり消費者は喜ぶといっているものがありますが、国内消費者価格はさほど下がらないと思います。
株安により、年金財源の半分を株式に投資している基金が大幅に目減りし、一層年金切り下げを政府が進めるのではないかと懸念します。
日本経済の脆弱性は、私が6月議会質問でも指摘しましたが、「働く人の賃金が目減りし、個人消費が低迷している」ことにあります。内需拡大に政策を切り替えない限り、日本経済の浮上はできません。しかしそのためには、「大企業の利益優先」「企業が世界で最も活躍しやすい国」を目指す政治の安倍自・公政権を転換させることが必要です。

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