お知らせ ご案内 &正一と日本共産党 &正一の活動日記 河田正一 : 15年08月8日
原水禁世界大会
8月4日(火)から6日(木)まで、広島の原水爆禁止世界大会に行ってきました。今年は広島・長崎に原爆が投下されてから70年、節目の年です。しかし、安倍政権は戦争法案を通そうとし『海外で戦争する国づくり』を目指しています。
8月6日、安倍総理は広島での記念式典で「非核三原則堅持」「核廃絶」という言葉を使うこともなく、国民の批判、何よりも被爆者の怒りを買っています。
93歳の被爆者の方の生々しい体験が話された。俳優の宝田明さんは主演した「ゴジラ」が第5福竜丸のビキニ環礁での被ばくを受けて作られた映画で、大ヒットしたが、アメリカでの公開ではアメリカの都合が悪いところが変えられてしまった。そして、第五福竜丸の事件を受けて原水爆禁止の運動が盛り上がり、原水禁大会だ開かれたということも話されました。
岡山から参加した青年たちは、「うらじゃ」のメイクで壇上に上がり、N.YでのNPT再検討会議に参加したことを報告しました。
2日目は、多くの分科会がある中で「アジアの平和のための日本の役割」分科会に参加しました。
その中で講師のイ・テホさんは次のような話をしました。尖閣や南シナ海を巡って中国脅威論を戦争法案推進者はふりまいていますが、そもそも昔はアジアにおいては「領土」という概念があまりなく、漁場として共同で利用してきた。領土として問題になったのは近代史になってからだ。尖閣問題はもともとは沖縄の問題であり、琉球、台湾、中国の漁民も200年前は単なる漁場でしかなかった。
台湾の猟師と話したが、漁師間では平和的に利用していこうとしている。かつては領土ということを考えなかったが、日本はアジアで最初に西洋化し、帝国主義化してきた。アジアの人にとって領土問題となると暗い歴史を思い出させる。
2007年、韓国と北朝鮮は領土問題解決のための合意をした。韓国は国境としてではなく、北の境界線を決めた。合意前は韓国が一方的に決めたことに北朝鮮が反発した。合意により共通に使える海域とした。
アジアでは古くから共同で使うという考えがあり、もし日本がこういう考えで「共通」という考えに基づき東シナ海問題に対処すればアジア諸国は喜ぶ。
その他、北朝鮮のミサイル発射についても、ロケットに衛星を乗せるかミサイルを乗せるかの使い方により違いがあるが、ロケットは単なる運送機具である。北朝鮮が衛星の実験だといっているのに、ミサイルだとの論陣を張りながら、数日後に米国がICBMを打ち上げたのに誰も講義もしなかった。日本が衛星を打ち上げることに誰も異議を挟まない。ロケットは乗り物であり、どこの国も実験を行っている。このことも疑念をすっきりさせてくれた。日本共産党が提唱している「北東アジア平和協力構想」の実現こそ北東アジアの平和的解決の道であることを改めて感じた。その他多くのことを知ることができ、とても有意義な分科会であった。
今回の3日間は、ゆっくりとした時間を持つことができ、単行本を5冊読破して、リフレッシュすることもできました。