自民党政調会長の高市早苗議員の「福島第一原発で死んだ人はいない。」の発言が多くの国民から非難を受けて、発言を撤回したとのことです。直接被爆での死者は出ていませんが、内部被爆などで今後どんな被害が出るのかも分かりません。そして、すでに農畜産業に携わってきた人の中には将来の見通しが立たなくなり、自殺した人もいます。11年3月24日、原発事故から2週間目に福島県須賀川市のキャベツ農家樽川久志さんは自宅裏の雑木林で首をつって自殺しました。福島県産キャベツなどの出荷制限を政府が指示した翌日でした。今年6月5日に、遺族や支援者の強い抗議を受け、東京電力が「原発事故が原因」と認め、和解金を支払うことになりました。
このほかにも畜産農家などの事例、高齢者が悲観の上で自殺など数多くの例があります。原発推進ありきの自民党の方針を推進する立場の高市発言は、現場の実態を見ようともしない暴言であり、議員として、党の幹部としては不適切な人です。